個性豊か?な利用者と過ごす、生活苦オヤジ

障がい者福祉のやりがいや、やるせなさを中心タイトル通り、個性豊か?な利用者との日々のやりとりや、 業界特有の低賃金からくる生活を綴っていきたいと思います。

障がい者雇用水増し問題

 今世間を賑わせていますね、今日のヤフーニュースでは裁判所でも行われていたとか。
 このニュースに関しての自分の思いは、もう少し情報が出てから書ければと思います。


 最初、関連のニュースを初めて見たとき、私は去年受けた研修会のことを思い出しました。
 障がい者を雇用し、上手くいっている企業の事例を紹介するのが大まかな内容です。
 企業は10社、福祉事業所は50社程度であったと思います。最後に質疑応答の時間がありました。 
 その中で特に印象に残った質問がありました。「法律で障がい者の採用が義務づけられていなくても、御社は障がい者を雇用しますか? 仮に法律が無くなっても、障がい者雇用を続けますか?」というものです。
 耳障りのよい事例や質疑応答だったばかりの後に、私も「これが聴きたかったんだ。」と思ったことを覚えています。


 結果、どの企業も「障がい者の雇用を続けます。」という回答でした。


 しかし、言葉を選び、条件をつけながらの回答が殆どで、歯切れが悪いな、という印象を受けたのも事実です
 でも、そのことによって企業側のイメージが悪くなるということはありませんでした。
 なぜなら、自分が採用担当だったら「身体に障害があるならバリアフリーに金がかかるな。」「知的障がいだったら、他害行為があったら大変だ。」「精神障がいなら、対人関係や勤務予定に支障を来すかも?」と思ったからです。


 でもハンデのある方が働くことは、大変なことですし、本人の力や知識だけでは不可能に近い方もいます。だから「こういう法律は必要なのかな。」とも思いました。


 そして研修の帰り、利用者の顔を思い出しながら、「Aさんなら、目に見えて作業の始まりや終わりが分かる作業なら就労可能かも?」「Bさんは、意思の疎通は困難だし、他害もあるから就労はキツイな。」「Cさんは、コミュニケーション能力が向上できれば、就労できる可能性は高いな。」と思いながら、帰途についたのを思い出したのです。