個性豊か?な利用者と過ごす、生活苦オヤジ

障がい者福祉のやりがいや、やるせなさを中心タイトル通り、個性豊か?な利用者との日々のやりとりや、 業界特有の低賃金からくる生活を綴っていきたいと思います。

初めての障がい者福祉

 最初のブログで書いたように、初めての障がい者福祉の仕事内容は「通所型の生活支援」というものでした。
 主に知的障がいを持った利用所が、一日6時間程度通所し、リクリエーションや散歩などの活動支援や、排せつ・食事などの生活支援を行うものです。


 他害行為をする利用者、多動行為が多く目の離せない利用者、その他にも何故か中年男性に抱き着こうとする大男、同じことを何度も訪ねる拒食症の男性、壁に向かって一日中つぶやいてる女性利用者etc...
 初めての業界の第一印象は、ある意味ワンダーランド、怪獣の集まりか?と思ったのが正直なところです。


 私自身も何回も他害行為にあいました。大きな声や音がすると、身近にいる人に噛みつく利用者は、担当でもあったため何度も腕を噛まれています。
 また一番恐怖を感じたのは一緒に散歩していた女性利用者、ペースを会わせるために手を繋いでいたのですが、急に私の顔を覗きこむなり目つぶしをしてきたのです。そして、その後のニターとした顔は今でも忘れることができません。
 でも、一番恐ろしいのは、状況を報告した時に、「どうして利用者の行動パターンを把握してないの?」と言った新人教育担当の先輩の言葉かもしれません。


 また苦痛に感じていたのがリクリエーションの内容を考え実施すること。
まず利用者が参加でき、そして楽しんでもらえる内容であることが必須でした。
 中には、笑顔を浮かべる利用者もいましたが、ほとんどは半ば無理やり参加させている感じでした。


 日々これが障がい者福祉なのか?と思いながら仕事をしていたのですが、少しだけこの仕事の意義を見出せたことがあります。
 その一つが、利用者家族の思い。私達は実質6時間程度しか利用者と接していませんし、しかも週5日です。その他の時間は利用者の家族しか対人関係はありません。
 いくら、自分の子供や兄弟とはいえ、24時間接するには相当の労力です。残念なことですが、その疲労で利用者に危害を加えることもよく聞く話です。
 そう思うと、通所している時間だけは、ゆっくり安心して自分の時間をもってもらえる。そう考えると微力ながら役に立ってるのかな?と思えるようになりました。


少しだけですけどね。